【環境分野】
【環境分野】
勉強のための環境
~その不調、自分のせいじゃないかも?~
「単元テストで失敗した…」「勉強法が間違っているのかな…」。 そんな多くの生徒が抱える悩みからスタートしたこの班のプロジェクト。彼らが着目したのは、本人の努力や能力ではなく、それを取り巻く「環境」でした。 「周囲の環境は、集中力や勉強効率にどれほど影響を与えるのか?」をテーマに行われた、興味深い2つの実験結果を紹介します。
1. 仮説と現実:机の上が汚いと、頭も散らかる?
生徒たちはまず視覚的な情報に着目し、「机が散らかっている状態」と「整理整頓されたきれいな状態」で、25問の計算問題に挑みました。 正答率には大きな差が見られませんでしたが、明確な差が表れたのは「タイム(計算スピード)」でした。 散らかった机では回答時間が大幅に伸びてしまい、視界に入る余計な情報が脳の処理を遅らせる可能性が示唆されました。
2. 問いの深化:「うるさい」はやっぱり敵だった
続いて生徒たちは「聴覚」への刺激に焦点を当て、騒音下とノイズキャンセリング(静寂)下での集中力を比較しました。 グラフのデータからは、騒音がある環境では「正答率」が低下する傾向が見られました。実験を行った生徒自身も「自分の集中力に大きく差がある」と実感しており、静かな環境がいかに重要かが裏付けられました。
3. 探究の到達点:気合いではなく「デザイン」で解決する
一連の実験から導き出された結論は、「周囲の環境は、確実に勉強効率に影響を与える」ということです。 しかし、この探究活動における最大の発見は、成績が伸びない原因を「自分の能力」や「勉強法」のせいにしてしまいがちな私たちに対し、「まずは『環境』を疑い、集中できる環境を自分でデザインする(整える)」ことこそが近道だという、新しい視点を提供した点にあります。 精神論で片付けず、環境要因から解決策を探る、悩める学習者にとって具体的かつ希望の持てる提言となりました。