互いに心を開き、敬い合う「和敬」の精神。高田高校ではこの校訓を大切にし、一人ひとりの「自分らしさ」を尊重しています。生徒自身が主体となって考え、誰もが安心して過ごせる温かい学校文化を創り上げていきます。
5月人権を確かめ合う日「ヒューマンハート特別企画」みんなの声
~「信じる」のその先へ。高田高生が考える、AI・デジタル時代の繋がり方~
高田高校が大切にしている「和敬」の精神。互いに心を開き、敬い合う心は、デジタル化が急速に進む現代において、どのように形を変えていくのでしょうか。
5月のヒューマンハート特別企画『画面の向こうの親友は、本当に人間?』で実施したアンケートには、約600名もの生徒たちから、葛藤と真摯な思いが寄せられました。その集計結果の一部を紹介します。
約64%の生徒が「繋がり」に慎重な姿勢
「少しでも嘘が混じる世界で、どうやって他者と繋がっていくか」という問いに対し、現代の高校生のリアルな感覚が浮き彫りになりました。
約35.8%が「対面至上主義」を選択
デジタルはツールと割り切り、本当の信頼は「直接会って」確かめるという声が最多でした。
約27.8%が「防衛的距離感」を選択
傷つかないために、最初から「嘘があるかもしれない」と割り切って付き合う、という自己防衛の意識の高さも目立ちます。
技術が進化するほど、確かな「リアル」を求めたり、最初から見えない壁を作って心を守ろうとしたりする傾向が確認できました。
生徒たちのリアルな葛藤(自由記述より)
自由記述欄には、「騙されたくない」という警戒心だけでなく、常に疑わなければならない社会に対する「疲れ」や、これからの生き方を真剣に模索する声など、生徒たちの等身大の葛藤が数多く寄せられました。
疑い続けることへの「疲れ」と戸惑い
「もう疑いすぎてしんどい。全部信用できない気がして怖い」 「毎日の日常を疑い深く過ごしていると、精神的にもきつい」 ──常にフェイクを警戒し、画面の向こう側を疑わなければならない現状に、息苦しさを感じている切実な声が多くありました。
便利さの裏にある「本当の豊かさ」への疑問
「AIによって複雑化することで、嘘なのかどうか分からなくなるのは、本当に生きやすくなっているのか分からない」 「AIの進歩は恐ろしいと感じるとともに、何が本当で何が嘘かを見抜く力、誰かの考えにとらわれず自分の意見を言える力を身につけることが大切だと感じた」 ──技術の進化が私たちの幸せに直結しているのか疑問を持ち、流されない自分を持つ必要性を指摘する鋭い意見です。
「嘘」の複雑さと向き合う
「人間関係の中では、友人を傷つけないためなど、嘘をついたほうが幸せなこともある。だからこそ『悪意のある嘘』を排除する方法が必要だと思った」 ──単に「嘘=悪」と決めるのではなく、不完全な人間同士の繊細な関わり合いについて、深く考察した意見もありました。
それでも「人を信じたい」という希望
「疑うことは誰でもできるから、人を信じられる人になりたい」 「嘘か嘘でないかは相手しか分からない。自分は相手を信じることしか出来ないので、信じることがやっぱり大切だと思った」 ──すべてが不確かな世界だからこそ、自分自身の「信じる」という意志を大切にしたい。そんな前向きで力強い決意が、私たちの希望だと感じました。
不確かな世界で、どう心を守り、繋がっていくか
AIやフェイクが日常に当たり前のように入り込んでくる今、誰もが「相手を信じる」という人間関係の土台に対して、強い不安を抱きはじめています。
だからこそ私たちは今後、「騙されないための技術(情報リテラシー)」を身につけるだけでなく、「それでも人を信じようとする勇気」や、「不完全な人間同士のやり取りの中にこそ、温もりや価値があるんだ」という視点を大切にしていきたいと感じました。
高田高校では、この新しい時代の人権課題に対しても、生徒自身が主体となって考え、誰もが安心して過ごせる温かい学校文化を引き続き創り上げていきます。